7月4日(土)
重要なのはひらめくこと自体ではなく、ひらめいた瞬間その光が照らし出す景色(日頃の蓄積)なのだ、とコリン・ウィルソンが『賢者の石』で言っていた。正論。でもふだん地道に蓄積するのがいやだからみんなひらめきを期待するんだと思う。
7月3日(金)
badという単語が廃止され ungoodと言わなければならない「1984」のディストピア世界が、(それだけ聞くと)そう悪い世の中でもないように思えるのは、悪い出来事をそうでないと解釈して乗り切るポジティブシンキングな人たちを連想させるからだと思った。
7月2日(木)
エミネムにとってのスリム・シェイディ。ビヨンセにとってのサーシャ・フィアース。シアラにとってのスーパー・C。米国のミュージシャンが別人格を設定したがるのがなんか面白い。日本の音楽界がこれを全然マネしようとしないところも面白いと思う。ミュージシャンがドラマに出てその役名でCDを出すことがあるくらいで。
6月30日(火)
サイレント時代、映画俳優の演技はいまよりずっと大袈裟だった(そうしないと伝わらないから)。いまとなっては遠い昔だけど、でもその大袈裟さはいまでも部分的に残っている。たとえば匂いをかぐ場面。何かの匂いをかぐ演技のとき、俳優はたいていオーバーアクトになる(そうしないと伝わらないから)。
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